なにやら最近ヨーロッパでは
環境を意識して移動に飛行機を控える動きがある様子
中には「飛ぶのは恥!」という言葉もあるようで
大量の燃料を消費して空を飛ぶわけなので
環境に悪いイメージにもなりますが・・・
飛行機の燃費って実際どんなもんなのか超ざっくり説明
自動車の燃費なんて調べればいくらでも出てきますが
飛行機にそのような表記はどこにもありません
簡単に調べれるのが燃料搭載量と航続距離
今回は日本の国内線で一番多く活躍しているB737-800を見てみましょう
スペックは各航空会社のホームページ等で見ることが出来ます
航続距離 3,900 km
燃料搭載量 26,000L
となってるので
車と同じように距離÷消費燃料で計算すると
0.15km/L (約150m移動で1リットル消費)
当然ながら
風向き、乗客数、搭載貨物量により大幅に前後するので
超ざっくりな数字になりますが、だいたいこれくらい
他の飛行機だと
B777-200(JAL、ANAの主要路線で活躍する大型機)
→0.032km/L (国内線用機材)
やっぱ恐ろしい程燃費悪い のですが
当然、飛行機は多くの人を一気に運べます
先ほどのB737-800はANAの場合、座席数166席
単純に0.15km/L×166で
なんと一人当たりの燃費が24.9km/L
低燃費が自慢のプリウスでも平均の実燃費が25km/L前後と言われるので
1台に1人のったプリウス166台が一斉移動するのと
満席のB737-800の燃料消費量がほぼ同じという事に!
なので
実は飛行機って燃費良いんじゃね?説を今後提唱していこうと思います
いやプリウスだって5人乗れるじゃん!
25×5で実質リッター125km!って声も聞こえそうですが
5人フル乗車してるプリウス見たことあるでしょうか?
大抵は1人 たまーに2人くらいです
街を走る車の乗車人数は平均1.3人とも言われているのでこれは問題なし
一方の鉄道 これには敵いません
新幹線があるなら新幹線使った方が環境には優しいですね
例え火力発電100%の電気を使ったとしても です
エネルギー効率が段違いなので。
なんですけど
新幹線には出来なくて飛行機には出来る事が一つ
「貨物輸送」
普通の旅客機にも
乗客の荷物とは別に宅配便、郵便物等の貨物が積載されます
もし全員が新幹線を使うようになり競合する飛行機は廃止されると
新幹線に貨物列車を走らすダイヤの余裕、設備は一切なく
トラック、在来線貨物列車では当然時間もかかるので
結局、貨物機が必要になるかもしれません
そういう事なんで
飛行機に乗るのは恥だ!という視野の狭い考え方は
なーーんの意味もない という事が言いたいだけでしたw
今後もそれぞれの長所を生かし、適度に競争しながら
日本の交通、物流を支えて頂きたいですね!