なにやら
「GW中に自粛を無視して6万人が沖縄に訪れる!」
なんてニュースを多数見かけました
沖縄県知事もこの件について取り上げましたし
多数の有名人もこの事態に触れていました
ところで2019年の那覇空港 国内線利用者は約1800万人
一日当たり約5万人
出発、到着合わせてこの数字なので一日2.5万人が那覇空港を訪れている事となります
あれ、GW(4/29~5/7)の8日で6万人が訪れる??
もう十分少ない数字となってるので
そもそもこれ騒ぐ数字なのか?と最初に思いましたが待てよ
旅行の自粛や出張の中止に加え
欠航便が多数出ている状況なのに6万人も可能か!?
ちょっとおかしい!!
※他にも沖縄県内には多数の空港(石垣、宮古島空港等)がありますが
元々本数が少ない上に本州との直行便はほぼ欠航状態なのでこれも省きます
ってことで
那覇空港の到着時刻表と欠航状況を見ながらこの数字を検証してみよう!
(多少の間違いや4月末時点の情報なので変更などは多数あるかと)
那覇空港到着便の最初は
スカイマークの深夜便 中部発559便 朝に549便が到着
177名の乗客を運べるB737-800型での運航
・・・ですが欠航
順々に到着便と機種で供給される座席数も見てみましょう
朝の一時間 流石は那覇空港!続々と飛行機がやってくる・・・
のが普段の那覇ですが殆ど欠航予定
福岡からのANA1201便 B737-700型が1機
琉球エア872便も運航されますが
これは沖縄県内の路線なのでカウントの必要は無いでしょう
離島の生活維持に飛行機は欠かせません
ちなみにカウントしても小型のプロペラ機
しかも貨物室を拡大して座席数を減らしたDHC-8-Q400CC
座席数は50席しかないです
続いて9:20着から10:20着を見てみよう!
次の1時間も欠航便が多数 沖縄県外からは
ANA463便とピーチ213便
座席数は2機合わせて 515席
続いて10:20から
10:55にB777-300という輸送力の化け物が飛んできますが
他の便で多数欠航がある為 計1223席
朝から11時までの時点で仮に全便が満席だった場合
1858人が那覇にやって来ることに
そんな感じで時刻表、機種の座席数を照らし合わせていくと
11時から最終便到着まで約6000席分の飛行機が到着
GWの運航本数で全便満席の場合
一日約7800人が那覇に来ることができます
とすると
×8日間で約6万2千人!
おぉ素晴らしい 全便満員御礼ならニュース通り6万人ですよ
まぁ当然そんなわけありませんね
各社の空席状況を見てみましたが満席の便なんて皆無
搭乗率は半分を下回っているようです
そもそも6万人という数字は少し前に各社の予約状況から出したもの
しかしこの数値には
・往復の予約数となってる
・沖縄県内の路線も含まれている
・キャンセル、振り替え手続き未完了も含まれている
いや不確かな情報で騒ぐなよ と。。。
ついでに 自粛呼びかけで6万人→1.5万人に減った!ってのも最近ありましたが
これもおかしいですよね 呼びかけだけで減りますか?
先ほどの3点を整理したら減ったとした思えません
間違った情報を広めてしまっていては
僕みたいな面倒なオタクからツッコミが入るだけです!←
さて、それでも沖縄を訪れる人がいるのは確か
至る所で少々過激な意見もありますが
GW中でも仕事でどうしても移動しなきゃいけない場合もあります
飛行機や新幹線移動=旅行と捉える人が多く存在するのかと思うと少々残念
当然ながらLCC以外はビジネス需要の方が圧倒的に多いですしおすし。
それに沖縄県の物流の多くは一般の旅客機が担っているので
全て欠航なんて事態になったらあっという間に生活が成り立たなくなります
ま、言いたい事は数字どーのこーのより・・・
極力移動を避ける これには激しく同意
自分は大丈夫 といった軽い考えで沖縄へ行くのは絶対にやめてください
とは言え”移動は許されない”といった雰囲気はあってはならないと思います
移動がどうしても必要な人は快適に移動できる
そんな雰囲気も必要じゃないかな。
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ブログ村参加中
どっちかというと時刻表と機材を照らし合わせるのがとても楽しかったので
おまけ程度として今回の書きました←